800シルバー無垢による透かし細工 ルルド 薔薇の聖母 ベル・エポックの残り香を伝える高級ロザリオ


ロザリオを吊り下げたときのセンター・メダルまでの長さ 22 cm

ロザリオの全長 37 cm

十字架のサイズ(上部の環を含む) 31.2 x 17.8 mm

フランス  1920年代



1920年代にフランスで製作された美麗なロザリオ。ビーズの数は通常の59個です。


クロスは交差部から末端に向けて幅が広がり、各末端はフルール・ド・リス(百合文あるいはアヤメ文)を思わせる透かし彫りアカンサス文で終わっています。

交差部からはまばゆい光が発出し、イエズス・キリストの後光を象(かたど)ります。

ミル打ちを模した粒状の点が、交差部の中心から四方向に並び、各先端部の植物文様へと続いています。


コルプス(磔刑像)は、別作したものをしっかりと鑞(ろう)付けしてあります。

上部の環の表側に、800シルバー(純度 800/1000の銀)製であることを示すフランスのホールマーク、イノシシの頭が刻印されています。





センター・メダルの表(おもて)面にはルルドの聖母の横顔、裏面にはルルドの聖母出現の様子が、いずれも丁寧な浮き彫りで表されています。

表(おもて)面の年若き聖母は、しっかりと目を見開いて斜め上を見上げ、優しく微笑んでいます。

少女マリアの心穏やかな表情は、受胎告知の際、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答え、すべてを神に委ねた信仰を表しています。


上部の環のひとつに、イノシシの頭が刻印されています。





裏面には、1858年3月25日、ルルドの聖母が16回目に出現した際の光景が浮き彫りにされています。

聖母は岩場に立ち、ベルナデットは聖母を仰いで跪いています。

この日、ベルナデットに四回続けて名を問われたルルドの聖母は、微笑むのをやめて天を仰ぎ、両手を胸の前に合わせて、「わたしは無原罪の御宿りです。」と答えました。


ビーズの直径は5ミリメートル弱で、ピンクの不透明ガラスでできており、ひとつひとつ丁寧に手作業で研磨されています。

アゲート(めのう)のような濃淡のパターンが、繊細な美と高級感を産み出しています。


ピンクのことを、フランス語では「ローズ」、つまり薔薇色といいます。

薔薇は聖母の象徴であり、本来ロザリオとは聖母に捧げるローゼンクランツ、すなわち薔薇の花輪のことです。


59個のビーズのロザリオを「聖母のシャプレ」(シャプレ・ド・ラ・ヴィエルジュ chapelet de la vierge)と呼びますが、薔薇色のビーズは聖母のシャプレに最もふさわしいといえましょう。


本品は百年近く前に製作されたものであるにもかかわらず、特筆すべき問題は無く、非常に良好な保存状態です。

コルプス表面の軽度の摩耗が、真正のアンティークならではの優しい表情を与えています。

フランスが繁栄を謳歌した第一次大戦前の「ベル・エポック」、すなわち「美しき時代」の残り香を感じる銀無垢の高級アンティーク・ロザリオです。



28,800円 販売終了 SOLD

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