アソシアシオン・デ・ザンファン・ド・マリ(仏 Association des Enfants de Marie マリアの子ら信心会、マリア会)の大型円形メダイユ。マリア会は聖マドレーヌ=ソフィー・バラ(Madeleine-Sophie Barat, 1779 - 1865)が 1823年にリヨンで設立した少女のための信心会です。本品は十九世紀後半、おそらく 1870年代に制作されたものす。
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本品の一方の面にはルルドの聖母が浮き彫りにされています。
本品の聖母は彫刻家ファビシュの有名な作品に基づきます。
聖母を取り巻く星々は、ルルドの聖母を通して恩寵を受け取る巡礼者たちを表します。
聖母を取り巻いて次の言葉が刻まれています。
Je suis l'Immaculée Conception. わたしは無原罪の御宿りです。
本品の浮き彫りはリュドヴィク・ペナン(Ludovic Penin, 1830 - 1868)とジャン=バティスト・ポンセ(Jean-Baptiste
Poncet, 1827 - 1901)の二人が制作したものです。
上の写真に写っている定規のひと目盛りは一ミリメートルで、本品の浮き彫りが丁寧に作られていることが分かります。
本品メダイのもう片面には、聖母の汚れなき御心を中央に大きく浮き彫りにし、それを取り囲むように薔薇と百合があしらわれています。心臓が噴き上げる炎は生命を焼き尽くすように激しい愛を、心臓に突き刺さった剣は生命を刺し貫くほどの悲しみを、それぞれ表します。
メダイユの周囲にはマリアの子ら信心会の文字が刻まれています。
聖母は棘の無い神秘の薔薇に譬えられます。また白百合が聖母を卓越的に象徴します。
薔薇と百合は同様の精緻さ、丁寧さで制作されています。本品は突出部分がまったく摩滅しておらず、未使用のアンティーク品であることが分かります。
上の写真は本品を男性店主の手に乗せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、更にひと回り大きなサイズに感じられます。
本品は貴重な美術工芸品ですが、保存されるか実用されるかはお客様にお任せいたします。