青色エマイユを施した直径10ミリメートルの小さな円形メダイの周囲にフィリグラン(銀線細工)を施し、円形の外枠に嵌めたもの。
中央のメダイは表(おもて)面にルルドの聖母の横顔、裏面に聖母出現の場面を浮き彫りにし、短冊形の銀を曲げて作ったプロング(爪)で、銀線細工の部分に留められています。両面とも青いガラスが掛けてありますが、特に表(おもて)面は二つの階調で表現され、あたかも聖母の横顔が恩寵の光に浮かび上がるかのようです。
銀線細工は多数の刻み目で繊細な装飾が施されています。800シルバーを表すフランスのホールマーク(蟹)、およびフランスの銀製品メーカーのマークが、上部の環に刻印されています。
メダイは全体的にたいへん良好なコンディションです。エマイユにも破損はありません。