リヨンの彫刻家アドルフ・ペナンが制作したラ・サレットの聖母のメダイ。上部の環にメーカー(鋳造業者)のマークが刻印されています。
表(おもて)面には直径約12ミリメートルの円の中に、被り物をはじめ独特の服装を身に付けたラ・サレットの聖母が、当時15歳であった牛飼いの少女メラニー・カルヴァと11歳の牛飼いの少年マクシマン・ジローに向かって語りかける様子が浮き彫りにされています。画面の右下に「ペナン」(PENIN)
の署名があります。
裏面には直径 9ミリメートル足らずのくぼみがあり、メラニー・カルヴァとマクシマン・ジローが傍に近づく前に、岩に腰かけて泣いていた聖母の様子が刻まれています。メダイ全体は八角形をしています。完全数
"7" の次の数である "8" は、キリスト教では新たな始まりの象徴とされており、八角形のメダイがしばしば見られます。