カンポカヴァッロの悲しみの聖母 多色刷り石版による写本風小聖画

Beata Vergine Addolorata di Campocavallo


クロモリトグラフ  112 x 62 mm

ソチエタ・リトグラフィカ・サン・ジュゼッペ、モデナ(イタリア)  1911年



 アドリア海にほど近いイタリア、マルケ州のカンポカヴァッロにおいて 1892年以来崇敬を集める奇蹟の聖画、カンポカヴァッロの悲しみの聖母をテーマにしたアンティーク小聖画。良質の中性紙を使用したクロモリトグラフ(多彩色石版画)で、1911年に製作されたものです。北イタリアのモデナにある版元、ソチエタ・リトレオグラフィカ・サン・ジュゼッペがフランス向けに刷った小聖画で、版元名以外はフランス語が使われています。

 表(おもて)面は中世の写本に倣ってデザインされ、左上の小画面、写本であれば細密画が描かれる部分に、「カンポカヴァッロの悲しみの聖母」を描きます。十字架から下ろされたイエズス・キリストを抱きとめて天を仰ぐマリアは悲しみの聖母(マーテル・ドローローサ)として表され、神とイエズスへの愛に燃える心臓には七本の剣が突き刺さっています。「カンポカヴァッロの悲しみの聖母」は赤い衣に青のマントというバロック期以前の服装ですので、中世あるいはルネサンス風の装飾と組み合わせても違和感がありません。


 写本であれば本文に当たる場所に、次の言葉がフランス語で記されています。

  image de la tre-sainte Vierge des sept douleurs de Campocavallo (Osimo - Italie)  カンポカヴァッロの七つの悲しみの聖母の御絵(イタリア、オージモ)

 カンポカヴァッロの聖母は全ヨーロッパから巡礼者を集めたので、最初の奇蹟が起きてから半年足らずの1892年12月10日には、新聖堂を建設すべく定礎が行われ、1905年9月24日に新聖堂が献堂されました。

 裏面は、この新聖堂の建設費用を賄うために寄付を呼び掛ける内容となっています。


 本品は良質の中性紙ですので、百年以上の経年にもかかわらず劣化はありません。絵具も褪色しておらず、リトグラフが刷られた当時の鮮烈な色彩を保っています。何か所もの折れ目があり、そのうちの一箇所が5ミリメートルほど破れていますが、これほどまでに古い紙製品としては問題無い保存状態といえましょう。





本体価格 4,800円 簡易な額装付

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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