1950年頃のフランス、ベヤール社製目覚まし時計。箱入りの状態で数十年間眠っていましたが、オーバーホールすると調子良く動き始めました。時刻表示、アラームとも完動します。「ジリリリリ・・・・・・」と大きな音で起こしてくれます。
この時計はフランスの家庭で実際に使われていたものですので、通常の使用に伴う小きずはありますが、60年前のヴィンテージ品であることを考えれば、充分に良好な保存状態です。オーバーホールの記録と思われる1961年の日付が底面に彫りつけられており、大切に愛用されてきた品物であることがよく分かります。
外箱はオリジナル、つまりこの時計が新品時から入っていたもので、観音開きになっており、真鍮製の留め金にはクラシカルな彫金が施してあります。大きな破損やひどい汚れ、留め金や蝶番(ちょうつがい)の緩み等、特筆すべき問題はいっさい無く、完全な状態で残っています。