MISSEL DES BÉATUTIDES

AVEC ILLUSTRATIONS DE Mlle SONREL


TOURS, MAISON ALFRED MAME ET FILS, ÉDITEURS PONTIFICAUX

Imprimatur. Turinibus, die 1a Junii 1912

RENATUS FRANCISCUS, ARCH. TURON, 1912



八つの幸いの祈祷書

ソンレル嬢による挿絵入


トゥール、アルフレッド・マーム社 1912年

トゥール大司教による出版許可 1912年6月11日


150 x 90 mm  220ページ 総革装 函入


見返しは日本風の菊文様 天地と小口は金



 ここで言う八つの幸い(béatitudes)とは、イエスが山上の垂訓で示したものです。このミサ書の各ページは装飾的な枠で囲まれており、それぞれの枠の最上部には「愛」「義」「信仰」「純潔」を擬人化した挿絵が配されています。また絵のみのページが4ページあります。これらはすべてエリザベト・ソンレル (Elisabeth Sonrel, 1874 - 1953) の作品です。


 エリザベト・ソンレルは1874年にトゥールに生まれました。画家であった父ステファンから幼時より絵の手ほどきを受け、のちに高名な画家ジュール・ルフェーブル(Jules Joseph Lefebvre, 1836 - 1911)の弟子となりました。

 パリのサロン展には1893年に初出展します。古代の伝説、聖書物語、中世の恋愛物語、アーサー王伝説等に題材を得て理想化した女性を描いた水彩画の大作が多く、イタリア旅行の際に触れたルネサンス絵画、とりわけボッティチェリの影響によるラファエロ前派的な表現と、フランス象徴主義への親近性がみられます。「聖母被昇天」(童貞マリアの眠り "Le Sommeil de la Vierge", 1895)特に有名な作品で、パリ万国博覧会にも出展されました。

 1900年以降は肖像画やブルターニュの風景、花を描いた作品が多くなります。最後のサロン展出展は1941年でした。


 エリザベト・ソンレルは存命中に人気が高く、多数の絵葉書やポスターに複製されてよく知られていましたが、没後忘れ去られていました。しかし近年になって、作品に対する評価が再び高まっています。


参考文献
Gerald Schurr et Pierre Cabanne, "Dictionnaire des Petits Maîtres de la Peinture, 1820 - 1920"  Éditions de l'Amateur, Volume II, pp. 422-423





本体価格 18,900円 販売終了 SOLD

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